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FUJI ROCK FESTIVAL '11 2日目


イマイチ疲れが抜けないまま、フジロック2日目。




本日もだいたいこんな天気です。晴れ間なし。むしろ昨日よりも雨脚が強くなってきてるようで SILENT BREEZE は中止だしボードウォークは通行止めだし。ハイネケン投入してなんとかテンションを高め、2日目スタートであります。


SHONEN KNIFE @ WHITE STAGE
大阪のかわいいおばちゃんトリオ。3人とも色違いのおそろい衣装におそろいタオルで登場。曲はもう単純明快、やかましくて楽しいパンクロック!なんら構えることはない、みんなで楽しく騒げば良いのだ。もう結成から30年にもなるがまるで大御所らしいところがない、むしろ新人のようなあどけなさ、 MC のたどたどしさ (笑) 。全曲 Ramones のカヴァーアルバムを先日出したということで 「Blitzkrieg Bop」 も披露。カピバラの歌なんていうユルーい曲があれば高速で突っ走る攻撃曲もあったり、パンクの本来持つ面白さを無添加で放つロックショウタイム。こういうのを長く続けられるって素敵ですね。


WU LYF @ RED MARQUEE
マンチェスター出身の4人組。正式名称 「World Unite! Lucifer Youth Foundation」 というバンド名といい、覆面被った奇妙なジャケ写といい、ポリティカルな思想を持ったキナ臭い集団なんだろうだとか思ってたんですが、実際に見たら普通にインディロックでした。ギターとシンセを絡ませて牧歌的な郷愁を滲ませており、メロウで聴きやすい。ヴォーカルのエモーショナルなしゃがれ声が特徴か。うーむ、変な先入観持ってたからか少々肩透かしだったかな…。だいたいどんなのか分かったところで途中退出。


あらかじめ決められた恋人たちへ @ FIELD OF HEAVEN
ここでようやくホワイトよりも奥地へ。大阪出身のあら恋さん。先日の新譜が思い切りアッパーな方向に振り切れて、ライブ対応とも言える仕上がりになってたので今回の出演も楽しみにしておりました。見るのは2005年のボロフェスタ以来なんですが、多分メンバーはバンマスの池永正二以外変わってると思う。


結論から言うと最高でした。池永正二はピアニカの他にマニピュレート、昔のレコードのサンプリング、ラジオ傍受なんて試みもしたり、それらが強烈なダブ処理を施され、一気にドープな世界へと突入していく。リズム隊はレゲエの緩やかなリズムに肉感的なタフネスを注入し、身体を突き上げるほどのダンスグルーヴを叩き出す。そこに被さるのはピアニカ、あるいはテルミンの哀愁に満ちた音色。時にはある意味大阪人らしい変態チックなダークネス、時には空高く舞い上がるような高揚感に満ちたサウンドを繰り出し、それらはとても力強く、説得力に満ちていました。ステージングもランプをブンブン振り回し、身体をダイナミックに動かしては絶叫するなど、以前の内省的なイメージを払拭するかのごときパワフルさ。やはりこの外に向いた変化は正解だったと思う。何よりメンバー皆の演奏が生き生きしてるのが良かった。ベースの劔氏も瞳孔開いててとても良い顔でしたね。


ハイライトはラストに披露された 「ラセン」 。アルバム 「CALLING」 を象徴するような4つ打ちアッパー曲で、高揚と快楽がクライマックスに向かうような感覚へ。レゲエの持つ可能性を模索し表現する彼らの姿勢が強く打ち出された、文句無しのアクトでした。



ご飯食べるよー (^q^)


岡林信康 @ FIELD OF HEAVEN
今年のフジ出演者の方向性として非常に年齢層の高いグループが一部あり、彼はその一人。 「フォークの神様」 と謳われる彼ですが、80年代以降は所謂 「エンヤトット」 の祭囃子を導入してるということで、バックには津軽三味線、尺八、太鼓などの伝統的な楽器がズラリ。そして本人颯爽と登場し、本編スタート。


「西洋のリズムは裏で打つが、日本のは頭で打つ!」 という通り、一応アコギ/エレギはあるものの楽曲は完全に民謡/祭囃子のソレで、ロックフェスで聴く他の音楽とは違うノリ、違うメロディ感。岡林御大のヴォーカルは年輪の深さによる渋味と同時に艶のようなものが感じられました。時にはリズム隊のみのセッションに入ったり、尺八と三味線の掛け合いに突入したり、コール&レスポンスも随所に挟むなど、意外なくらいエンターテインメント性の高い構成。日本独自の音楽の導入と言うと堅苦しく聴こえるけど、そもそも民謡はみんなのうただものね。そして MC でよく喋る。友川カズキとかもそうだったけど、70年代フォークの人って一見気難しそうでも、実際共通して気さくでユーモラスなところがありますよね。 「どーも、菅直人でーす!」 「ボブ・ディランって知ってる?アメリカの岡林と言われとるやつ」 じいさん面白いなー。しかしながら 「美は乱調にあり!」 「今の時代必要なのは火事場のクソ力や!」 など、この人が言うからこそビシッと筋が通って聴こえる名言も多数。


近年はフジや RIJ に出演したりと若い層への発信も怠らない前向きな姿勢。その彼の信念、人となりをしっかり感じさせてくれました。


the HIATUS @ WHITE STAGE
この辺で徐々に陽が落ち、雨も少しマシになって良い空気に。


ライブ見るのは初めて。結成からもう2年経ってるので当たり前と言えばそうなんですが、単なる寄せ集めではなく一つのバンドとしての一体感、安定感がすっかり出来上がっておりますね。アコースティックのパートを挟んでバンドのまた新しい側面を見せつつ、 「The Flare」 「The Ivy」 といったエモーショナルで荒々しい楽曲は真っ直ぐに胸を打つ。 Muse に通じる壮大なドラマチシズムを打ち出し、なおかつ締めるところはタイトに締める。サブジャンルに囚われない大文字のロックとしては、今のところ彼らが一番ですね。音的にはもはや貫禄すらあるのだけど、細美氏の飾らない真面目な人柄からか、現在進行形のフレッシュさもあるのだな。良かった。


Maia Hirasawa @ GYPSY AVALON
飯食って一休みしてからアヴァロン行ったらすでに満員だった。スウェーデンと日本のハーフさん。この日はキーボード、コントラバスとのトリオ編成。アヴァロン MC の人がスウェディッシュ連呼してて逆に不安になったんだけど (多分デトロイトメタルシティのせい) 、実際に聴けばとても清涼感のあるアコースティックポップでうっとり。 CM にも使われたシャッフル調の軽快な曲や、ピアノ弾き語りのしっとりしたバラードと、落ち着いてるけどこじんまりとはせずに、自由に伸び伸び歌うヴォーカルが気持ち良かった。ただ坂道で足場が不安定だったのと、隣の Asian Dub Foundation の音漏れがガンガン入ってきてムード壊しがちだったのがアレでしたが…。演奏自体は良かったです。


CONGOTRONICS vs ROCKERS @ ORANGE COURT


よしきた!泥沼地獄!


大所帯集団 Konono No.1 を中心とするコンゴ代表対世界のロッカーズと銘打たれた巨大ユニット。ロッカーズとして参加するのは DeerhoofJuana Molina など。ロックと言うにはえらい変化球な気もしますが (笑) 。もはやステージに何人立ってるか分からんほど、リズム楽器だけで何人いるんだという。そんな編成だけあってリズムの強度、賑やかさがまず身体を揺らす。所謂アフロビートの牧歌的な躍動感、それが何人もの力で膨張してステージ全体を飲み込む。やはりプレイ的にはディアフーフのグレッグが存在感強いのですが、見たことないパーカッション含めて様々なリズムが混濁し、ひとつの大きなうねりとなる様は圧巻でした。そこに華を添えるのが女性人。コンゴトロニクスからはベリーダンスのような動きで客を煽るビッグママ、対するサトミやフアナは清涼感ある歌声で異種の魅力を重ねる。途中ではディアフーフ 「Super Duper Rescue Heads!」 のカヴァーもあり、こちらも完全にアフロビート仕様と化してて面白かった。もう泥とか関係なくチャカポコ踊る。踊れば疲れも吹っ飛ぶ!


そして演奏が終わり、夜が明けるとさらに疲れで苦しむのでした。