MONICA URANGLASS 「PUXA」

PUXA

PUXA

2007年結成の3人組によるフルレンス2作目。


サンクスモニカ。80年代ニューウェーブ/テクノポップの流線型シャープなアグレッションから、今現在の時流に乗って駆け抜けるロッキン・エレクトロ・ビーツまで。どっちかと言うと後者の方が比率は高いか。余計な意味や思想は剥ぎ取り、いかがわしくも魅惑的な快楽の果てを目指す機能的ディスコサウンド。中東あるいはラテンエキゾチシズムの上澄みを掠め取ったギラギラのポップセンスもふんだんに塗し、粘りのあるアタック感がフィジカルな刺激を一打一打確実に伝える。アイディアとしてはそこまで目新しいというわけでもなく、むしろ the telephones や THE LOWBROWS といった名前がすぐさま連想されてしまうのは弱みとして映ってしまいますが、先述の通り意味なんて要らないから踊る阿呆に見る阿呆、潔くこの速度に乗ったもん勝ち。 「Danza Crowda」 「Riot Placebo」 「Puxa Moon」 などキラーな曲は多く、ダンスフロアで体感したならきっとアドレナリンを噴出させてくれるはず。ちなみにヴォーカルの 68 は XA-VAT のリミックスやってたりもするので、そこから共通項多数のこちらに流れてきても良いと思うよ。


Rating: 7.4/10
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