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踊ってばかりの国 「世界が見たい」

世界が見たい

世界が見たい

8ヶ月ぶりとなるフルレンス2作目。


今までよりもこのバンドの本質がより一層浮き彫りになってると思います。メンバー脱退や 3.11 が大きな影響となったのかもしれませんが、歌詞の中には直接的な表現こそ少ないものの (最後の 「セレナーデ」 は露骨だが) 、世界に舌を出し、日本に舌を出し、周囲にも舌を出し、果ては自らにも舌を出す、そんなシニカルかつ辛辣な姿勢/思想がありありと浮かんで見えます。 「死」 「生」 のタームを多く絡めながら、相変わらずの 「踊ってばかりの国」 な現在の状況に対し、徹底して疑念を向ける。音的にはゆらゆらと酩酊の笑みを浮かべながら多幸感に浸っているのに、その皮肉と疑惑は何気に鋭さを増して迫ってくるという。天邪鬼なようだけど、そのアティテュードにはひとつ筋の通った意志を感じます。ただそういった思想を剥ぎ取っても、サイケポップとしてのサウンドの味わいはジワジワと浸透し、心地良く響いてきます。今までよりもヴォーカルが立ってソフィスティケイトされた印象を受けますが、彼らならではのファジーなサイケデリアと生暖かいグルーヴは健在。おそらく前作 「SEBULBA」 より今作の方が彼らにとっての名刺と成り得るでしょう。


Rating: 8.0/10
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