撃鉄 「鉄」

鉄

9ヶ月ぶりとなるミニアルバム2作目。


今年に入って彼らのライブを数回見ているのですが、見るたびにパフォーマンスが破天荒になってきてて非常に面白い。やはり一番強烈な印象を残すのはフロントマンの天野ジョージ。全身を豹柄で包み、半裸になって体全体をくねらせブン回す独特の挙動。さらにフロアに飛び出して壁によじ登るわ、バーカウンターに突撃するわ、果ては RUSH BALL でテントの屋根まで登ってたよね。キモさ爆発のライブを重ねて勢いを増してきてる彼らですが、音源ではどうもその勢いをパッケージし損ねてる印象。おそらく音作りにおける問題が大きいと思うんですが、主にギターとドラム。空間処理を施して丸みを帯びたギターサウンドは彼らの方向性に合ってないでしょう。ドラムも比較的ファジーなアタック感だし、個人的にはもっと刺さるようなハードな鋭さ、それに伴う緊張感が欲しいところ。現時点では楽曲のバリエーションは広くないため、これがフルレンスで一本調子だとキツいと思う。ただ都会の闇の不穏なキナ臭さを感じさせるミドル曲 「でたらめな夜」 は佳曲。次は肉体だけでなく音の方もビルドアップしてほしいです。


Rating: 5.6/10
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