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andymori 「宇宙の果てはこの目の前に」

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宇宙の果てはこの目の前に

宇宙の果てはこの目の前に

1年ぶりとなる5作目。


いかに自分自身を曝け出すことができるか、という挑戦を彼らは常に続けているように思います。作品を重ねるごとに楽曲も歌詞もどんどんストレートになってきており、今作においてもとにかく前を向こう、向かなければならないという強い意志をサウンド全体から感じ取れます。それは時にフォーキーであり、時にパンキッシュであり、結局の所はただ素朴にポップな歌であります。デビュー当初は何処かシニカルだったり、斜に構えた冷めた視点を持ち合わせていて、それがある種の詩情に繋がっていました。今作にあるのは同じ詩情でも色合いが違います。目の前の風景や感情を切り取った日記のような言葉には、小山田壮平独特の青さとキラメキ、等身大の力強さを感じさせるイノセントな魅力が打ち出されています。個人的には 「空は藍色」 「優花」 が好き。とても優しく、リリカルで、何故だか儚い印象がする。そして 「teen's」 は高速で捲くし立てるわけでもなく、むしろ牧歌的なワルツ調なのに、紡がれる言葉の群れがはっきりと質量を持って引っ掻き傷をつけてくる。解散や自殺未遂といった尾ひれ背びれがイメージに影響してるところは、なくはないかも。

Rating: 7.5/10