Pet Shop Boys 「Electric」

Electric

Electric

イギリスの2人組による10ヶ月ぶり12作目。


実は特に理由もなく今までスルーしていた PSB 、このアルバムが初聴きとなるのですが、1曲目を再生した時点で思わず笑ってしまいました。は、80年代…!場面によっては EDM よろしく低音の音圧が強調されていたりと、音の質感こそ最新のものにビルドアップされてはいますが、透明感あるシンセの薄く拡散する使い方や、そもそも甘酸っぱさと高揚感の入り混じった歌メロがどうしようもなく80年代感全開。全編アッパーな4つ打ちキックが通底してるのもあり、何ともイケイケで享楽的、だけど裏腹に感傷的という。どれだけ時代が移り変わってどれだけ作品を重ねても、彼らはこのテイストを頑として譲ることはなかったのでしょう。一見すると軽薄なサウンドの裏側にも確固たるポリシーが見え隠れしています。あまりにもカラフルで目映いオープナー 「Axis」 、可愛らしいポップ感の 「Love is a Bourgeois Construct」 、強烈なリフが暴れ回る 「Shouting in the Evening」 、イケイケ度ラストスパートのクローザー 「Vocal」 など9曲。青春は自分が終わりだと思わなければ終わらないんですね。

Rating: 7.3/10