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Nine Inch Nails 「Hesitation Marks」

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Hesitation Marks(デラックス盤)

Hesitation Marks(デラックス盤)

5年4ヶ月ぶりとなる8作目。


NIN としては空白だったこの5年間の間にも Trent Reznor 自体は色々仕事はしていたわけで、あまりご無沙汰というイメージはないのですけども、それでも Trent 御大の中では随分とアイディアが煮詰まっていたようで。基本的には荒々しいディストーションギターよりも冷徹なエレクトロニック・サウンドが主体。緻密でありつつ大胆さも見せる彼の音使いは、ニューウェーブ/シンセポップが根幹にありつつもインダストリアル由来の攻撃性を内包しており、あくまで Trent の歌を中心に据えたスタジアムロックの体も成してるという。ギミックを殺ぎ落として NIN の核の部分へと迫るシンプルさは、実験的かつ内省的な空気で通底されており、それでも最終的な印象としては実にストレートで圧倒的な、 NIN としての王道感を貫いています。冒頭 「Copy of A」 「Came Back Haunted」 ではおそらく雷鳴轟くフジロックでの勇姿を思い出す人も多いでしょう。あとやけに肩の力の抜けたガレージパンク調の 「Everything」 や、メロウな優しさが仄かに漂う 「While I'm Still Here」 はちょっとした驚き。従来のファンは納得の内容かと。

Rating: 7.4/10