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MINAMI WHEEL 2013 3日目

LIVE


あっと言う間に最終日です。フェス3日ってこんな辛かったっけ…?


Wienners @ JANUS
玉屋2060%を中心とする4人組。元々パンク/ハードコア畑出身ながら次第にポップ方面へ手を伸ばし、最近ではでんぱ組.incへの楽曲提供も行っているとのことで、この経歴だけ見ても彼がいかに信頼できる人物か分かるというもの。性急なツービートやダンサブルなディスコビートを自在に行き来し、キッチュでカラフルなシンセサウンドや男女ツインヴォーカルのコンビネーションで多角的に攻める攻撃型ポップサウンド。とにかくハイテンションでパワフル、だけどトゥーマッチになって胸焼けを起こさないのは、やはり緩急をダイナミックに織り交ぜた曲作りの巧さと、現場で叩き上げたノせるための演奏力の高さがあるからか。完全にフロアの熱気を掌握したまま約30分を猛烈な勢いで完走。予想以上のパワーに圧倒されてしまいました。


チャラン・ポ・ランタン @ OSAKA MUSE
2009年結成の姉妹ユニット。この日はヴァイオリン、サックスなどのサポートメンバーを従えての6人編成。アコーディオンのノスタルジックな音色を軸に、昭和初期あるいは大正へと思いを馳せるチンドン歌謡であります。タンゴやらポルカやらブギ/ブルースやら演歌やら、世界各国のワールドミュージックのエッセンスを取り入れ、日本人の歌心で煮しめた多国籍かつ無国籍なスタイル。ヴォーカルももの演劇的にコロコロとキャラを変えて見せるパフォーマンスは実に華やかだし、演奏陣もレトロな味わいでありつつ場面によっては小気味良く疾走したりと柔軟な見せ方。これはもう完全にフジロック向けのアクトですね。世界各国を廻っているという彼女らの地力がしっかり表れたステージングに唸らされました。


tofubeats @ OSAKA MUSE
最近メジャーデビューも果たしたトーフ氏。かつては WIRE の舞台で星間飛行リミックスを披露してたとのことですが、今回はどうか。まずは手始めにアルバム買ってない客をステージに上げ、再生ボタンを押してもらってギャラとして CD をプレゼントという余興からスタート (笑) 。今回は初見向けということで歌モノをメインに据えたセットリスト。 「No.1」 では 「丸の内サディスティック」 をマッシュアップしたり、 「Don't Stop The Music」 ではヴォーカル参加してた森高千里が登場!…タブレットの画面で。と思ったら 「SO WHAT!?」 では仮谷せいら本人がゲスト参加して皆でソーワソワソー。最後は何故か FM802 の DJ も飛び入りして 「水星」 で大団円。 「大学時代にあんまり飲み会できなかったから、飲み会のノリでいきたい」 と本人は吹かしてましたが、現時点でエンターテイナーとして工夫できることはやるといった感じで、最後まで飽きずに楽しめました。


(M)otocompo @ JANUS
前回見たのも確かミナホだったかな。その間にメンバーチェンジが勃発して5人組になっていました。スカとエレクトロの融合がコンセプトのバンドなのですけど、一見水と油のようなこの二者が意外と良く合う。チープな人力シンセサウンドは Devo を彷彿とさせるし、小気味良いスカの親しみやすさは Madness 。双方に通じるのはコミカルで熱いということ。さらに新メンバーとして加入したサックスがスカのルーディな熱量を増加させ、より彩り豊かになってパワーアップしておりました。全員でカクカクとポーズを合わせる演劇的なパフォーマンスは間違いなくニューウェーブのソレだし、見所は多かったです。ただ余興や MC が長くてライブ全体のテンポがダレがちになってしまってたのがもったいなかったな…。短い尺の中でもう少しメリハリをつけられたら良かった。


あらかじめ決められた恋人たちへ @ DROP
休憩とって晩飯食って万全の状態で挑んだあら恋。こちらもミナホに出るとは思いませんでした。新作同様にギタリストが加入した5人編成で、1曲目 「カナタ」 から豪快に破裂するバンドサウンド。ライブではとにかくその肉体性が倍増していて、その圧倒的な轟音でフロア全体を瞬時に飲み込んでしまう。そこに挿入されるピアニカ、あるいはテルミンの柔らかくノスタルジックな音色。その対比から生まれるホーリーなムードがあら恋ならでは。他にも地を這うベースラインが身体の芯を震わせる 「テン」 や、全てを浄化する勢いの 「Fly」 など大ラスに相応しい感動的なダイナミズム。個人的には数年前のフジロックでのパフォーマンスが神懸かり的だったので、それに比べるとどうしても期待値よりは下がるのですが、それでも十分彼らの個性的なサウンドを堪能できました。


以上で今年のミナホは終わりです。ベストアクトは逆境と思われた中で堂々と自分達のスタイルを通し切った Lillies and Remains 、ということで。