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小島麻由美 「路上」

K

路上

路上

4年10ヶ月ぶりとなる9作目。


前作に引き続いてドラマーはハッチ・ハッチェル氏。ドカドカ喧しくオカズを入れまくるロックンロールなドラミングが、楽曲の屋台骨どころかむしろヴォーカルと同等、むしろそれよりも前までしゃしゃり出てくるかのごとき主張の強さ。彼女の持ち味であるジャズ歌謡的なムードの濃密さはかつての ASA-CHANG が打ち出していたファットなグルーヴに依る部分も大きかったと思うのですが、今のモードとしてはそれよりもサウンドの快活さ、パワフルさを求めているということでしょうね。やや過渡期的な印象もあった前作から、今作はさらにそのロックンロール化が推し進められており、カラッとした空気感が彼女にしては新鮮。しかしそれでも小島氏本人の蠱惑的なヴォーカルは相変わらずだし、はっちゃけてると言っても The BeatlesThe Kinks などオールドスクールへの憧憬が強くあり、ある種の品の良さ、洒脱なセンスは変わらず通底していますね。肩肘張らずにあくまで自然体のまま、波間を縫ってサーフしていくような軽快さが心地良い。特にラストを飾る 「モダン・ラヴァーズ」 など、当ての無い旅を気ままに続けるような奔放さで素敵じゃないですか。

Rating: 7.0/10



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