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V.A. 「宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による13の解釈について」

デビュー15周年を記念しての、初となるトリビュートアルバム。


歌 VS 歌。彼女の歌はもとより R&B 調にソフィスティケイトされていながらも、自らの心の断片を少しずつ切り落とすような人間臭さ、等身大以上のパワーが歌に込められていたし、それを押しつけがましいヘヴィさではなく、あくまでも艶やかに聴かせるポップシンガーとしての才能も常に発揮されていたと思います。彼女の歌に対抗できるだけの歌い手、ということで今回揃ったメンツは参加することに大きな必然性が感じられる一流ばかり。実際に聴いて本当に驚いたのだけど、どの曲もオリジナルのメロディに沿いつつ、完全に自分のスタイルに置き換えられた名カヴァーばかり。岡村靖幸吉井和哉がドップリ濃厚な仕上がりなのは期待通りでしたが、浜崎あゆみや AI といったお茶の間レベルのシンガーを自分は軽視しすぎていたと言わざるを得ません。トップチャートで第一線を張ってるんだから当然と言えば当然かもしれませんが、その確固たるオリジナリティ、曲から発せられる存在感の強さにただただ舌を巻くばかりでした。ひょっとして日本のポップスって思ってた以上に面白いんじゃないか?という気付き。そして一番飛び道具的なのが意外に陽水という。

Rating: 9.0/10



井上陽水 - SAKURAドロップス (『宇多田ヒカルのうた』より) - YouTube