2014年間ベストアルバム20選

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今年締め括りのラスト、アルバム編でございます。以下20枚どうぞー。




20. HINTO 「NERVOUS PARTY」

NERVOUS PARTY

NERVOUS PARTY

ストパンクを曲解しまくったようなヘンテコギターサウンドと、ファンキーで小気味良いグルーヴの応酬。そしてどうしようもなく夏な感。やっぱり福岡は格好良い変態バンドの名産地だ。



HINTO『アットホームダンサー』 - YouTube




19. きのこ帝国 「フェイクワールドワンダーランド」

フェイクワールドワンダーランド

フェイクワールドワンダーランド

自分ひとりきりの場所から他者と繋がる世界へと歩を進めた、よそ行きのきのこ帝国。 minus (-) での客演でも思ったけど、佐藤氏の持つ表現力は予想以上に多彩な引き出しがあって、まだまだ伸びしろが大きいはず。



きのこ帝国 - 東京 (MV) - YouTube




18. fripSide 「infinite synthesis 2」

シンセサウンドの暴力。満を持して制作されたアルバム表題曲を筆頭に、もう盤石、横綱相撲感バリバリ。ひたすら一芸に秀でた八木沼悟志の手腕もいよいよ極まってきましたね。



fripSide「infinite synthesis 2」TVスポット - YouTube




17. Thee Silver Mt. Zion Memorial Orchestra 「Fuck Off Get Free We Pour Light On Everything」

ファック・オフ・ゲット・フリー・ウィ・ポア・ライト・オン・エヴリシング (Fuck Off Get Free We Pour Light On Everything) (直輸入盤帯ライナー付国内仕様)

ファック・オフ・ゲット・フリー・ウィ・ポア・ライト・オン・エヴリシング (Fuck Off Get Free We Pour Light On Everything) (直輸入盤帯ライナー付国内仕様)

GY!BE 別働隊ということでやはりの長尺曲オンパレードですが、音から発せられる吸引力も本家に負けず劣らずの凄まじさ。目映いほどに気高く、悲痛なまでに真摯な音の渦。



Thee Silver Mt Zion Memorial Orchestra & Tra la la ...




16. BORIS 「NOISE」

Noise

Noise

爆音で格好良ければ何でも良いと言わんばかりに、方々に手を伸ばしまくったボリスの総決算とも言うべき雑多な楽曲群。それら全てを 「ノイズ」 の一言で括ってしまうあたりに彼らの心意気を感じます。



Boris - Angel - YouTube




15. パスピエ 「幕の内ISM」

ずっとヴェールを被って飄々としているままかと思っていたら、エモーションが素直に表れた曲も結構入ってきたりしてて、バンドとしてますます大きな舞台に飛び出そうとしてる気概がバリバリ。この上昇気流感が良い。



パスピエ「YES/NO」Music Video - 最優秀作品 - YouTube




14. Protomartyr 「Under Color of Official Light」

Under Color of Official Right

Under Color of Official Right

ニューウェーブとハードコア、どちらもストイックな姿勢で新しい表現を試みるというアティテュードは共通してると思うのですけど、このバンドはちょうどその中間地点に立っている気がします。そのジワリと滲むシブさに惚れ惚れする。



Protomartyr - Come & See - YouTube




13. White Lung 「Deep Fantasy」

Deep Fantasy

Deep Fantasy

カナダ発のライオットガールズ。全ての楽曲がとにかく一点突破的な瞬発力、エナジーに溢れていて、アルバム1枚があっという間に終わってしまう。清く正しいパンクロックだ。



White Lung - In Your Home (Official Video) - YouTube




12. sukekiyo 「IMMORTALIS」

IMMORTALIS(初回生産限定盤)

IMMORTALIS(初回生産限定盤)

敢えてヘヴィネスを抑え、クリーンな響きを強調することで世界観の拡張を狙ったサウンド。ライブにおける実験的な試みなど含め、ディル本隊よりも軽いフットワークによる一味違った見せ方が刺激的でした。



sukekiyo 「aftermath」 (radio edit ver.) - YouTube




11. くるり 「THE PIER」

THE PIER (通常盤)

THE PIER (通常盤)

集大成的だった前作 「坩堝の電圧」 からさらに発展し、さらに節操ないレンジの広さ、密度の濃さへと移り変わった貫禄の一発。すっかりベテランなのに未だこうやって新鮮な魅力、ポジティブな輝きを見せてくれるというのも驚く他ないですね。



くるり-There is(always light) / Quruli-There is(always light ...




10. V.A. 「宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による13の解釈について」

今まで聴いたトリビュートアルバムの中でも最上級のクオリティ。これだけ一流らしさを見せつけられたらもはやぐうの音も出ないっていう。まさにプロフェッショナル、仕事の流儀って感じする。



井上陽水 - SAKURAドロップス (『宇多田ヒカルのうた』より) - YouTube




9. pianaMuse

Muse

Muse

清々しいほどに自由なアルバム。エレクトロニカ云々のせせこましさを抜けて、素朴に、しかし大胆に歌へと向かった意欲作です。いつの間にか思い入れが強くなって妙に感慨に耽ってしまう自分がいる。



piana - I Think...(MUSIC VIDEO) from Muse - YouTube




8. The Body 「I Shall Die Here」

I Shall Die Here

I Shall Die Here

今年のろくでなし大賞。エレクトロ要素が聴きやすさとかインテリジェントな印象に全然結びつかず、ただただ怨念を増幅させているだけなのが痛快と言う他ない。今年は奇跡 (?) の来日も果たしていたということで、今度は iinioi さん辺り大阪にも呼んでくれませんかね。



The Body - Hail To Thee, Everlasting Pain [Official ...




7. THE NOVEMBERS 「Rhapsody in beauty」

Rhapsody in beauty

Rhapsody in beauty

洋邦問わず様々な方面へのリスペクトを公言しつつ、自身の持つ美学もますます揺るぎなく鍛えられてきてる感のある彼ら。多くの影響が混濁して独自のフィルターを通され、何とも美しく歪んだひとつの音塊へと変貌しました。これが彼らの言う 「豊かさ」 。



THE NOVEMBERS 「Romancé」- Normal Ver - - YouTube




6. 坂本慎太郎 「ナマで踊ろう」

ナマで踊ろう(初回盤)

ナマで踊ろう(初回盤)

場末のリゾートセンターで流れるハワイアンに閃きを見い出せる、違いの分かるオトコ坂本慎太郎。そこから歌詞のコンセプトがこんなに暗黒になるというのも、彼の迷宮化した脳内がそのまま表れているようでとっても愉快。



スーパーカルト誕生 (Birth of The Super Cult) / 坂本慎太郎 ...




5. Aphex Twin 「Syro」

聴く前は正直不安しかなかったのですけどさすがはリチャード先生、先行曲 「minipops 67」 で即座にノックアウトしてくれました。今までの Aphex Twin を踏まえていると驚くくらい聴きやすい。こんなにリスナーに対してフレンドリーな作品は初めてじゃないかなと。



Aphex Twin - minipops 67 [120.2][source field mix ...




4. 銀杏BOYZ 「光のなかに立っていてね」

光のなかに立っていてね *通常仕様

光のなかに立っていてね *通常仕様

いかにして前作を、自らの限界を超えるかという宿命に真っ向から向き合い、その果ての結果がコレ。命を擦り切らせるようにして吐き出される歌の数々は、決して気軽に聴けるものではないけども、いつだって心を震わせるのはこういった真摯さだよなあと。もはや深い業を感じる。



銀杏BOYZ - ぽあだむ (MV) - YouTube




3. Cloud Nothings 「Here and Nowhere Else」

Here & Nowhere Else

Here & Nowhere Else

リピート再生回数で言えばダントツでした。青白い衝動の炎が迸るロックンロール。必要なものが必要なだけ入っていて、必要な事だけをしゃかりきでやっている。それこそがロックの美学。来日公演でも痛快な爆音で耳が死んだのも良い思い出。



Cloud Nothings "Now Hear In" (Official Video ...




2. BUCK-TICK 「或いはアナーキー

90年代に 「狂った太陽」 があり、00年代に 「ONE LIFE, ONE DEATH」 があった。そしてテン年代にはこの作品が、彼らの長い歴史の中で新しいメルクマールとなるでしょう。何処を切っても B-T 印、一切の隙はなし。王者が王者であることの力強い証明。



[SPOT] BUCK-TICK「或いはアナーキー」2014.6.4 on sale ...




1. DIR EN GREYARCHE

ARCHE(初回生産限定盤)

ARCHE(初回生産限定盤)

2位が B-T で1位がディルって、大昔からの好みから逃れられなさ過ぎでは。まあいいです。実のところ俺今に至っても 「DUM SPIRO SPERO」 を頭から通して聴けたことがないのですが、このアルバムの澄んだ流れといったらもう。ヘヴィさ、過激さもさることながら、彼らの本質はやはりメロディに宿っているのだなと痛感した作品です。上の B-T もそうだけど、こう、ファンやってて良かったってつくづく思いますよ。



DIR EN GREY - Revelation of mankind (Promotion ...




以上で今年の更新は終了となります。読んで下さった皆様に最大限の感謝を。良いお年をお迎え下さい。