FOLKS 「NEWTOWN」

NEWTOWN

NEWTOWN

Galileo Galilei のメンバーを中心とする5人組の、メジャーデビュー作となる2作目。


彼らがどういう理由で Galileo Galilei から抜けたのかは分かりませんが、音楽的には共通する部分が多くあります。キッチュなシンセサウンドを基調としたダンサブルな楽曲群。しかしながら昨今の若手によくある高速ディスコビートではなく、海外インディロックを意識した抑え目の BPM 。それがファットなグルーヴ感を生み出し、自然に身体を揺り動かします。真っ先に連想したのは Passion Pit なのですが、ヴォーカルは艶のあるミッドロウで芯が通った声質。えらい男前な歌声で朗々と歌い上げており、サウンドもさることながらあくまで J-POP 的歌モノ志向であるという姿勢が伺えます。個人的にはメロディの開放感が最も鮮やかに響いてくる 「Two Young」 が一番好きかなあ。ただ全体的に牧歌的で瑞々しいメロディや、風通しの良いアレンジも上手く練られてるとは思うのですけど、どうも Galileo と比較した時に差異が見い出しにくい。というか Galileo の曲をもっとシンセポップ風にすればこうなるんじゃないかという感じで、良質ではあるけどもオリジナリティの点で少し引っかかりました。今後化ける可能性は十分ありますが。

Rating: 6.9/10