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花澤香菜 「25」

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25(初回生産限定盤)

25(初回生産限定盤)

東京出身の声優シンガーによる、1年ぶり2作目。


25歳で25曲。単純な発想でありながら、このダブルアルバムの量を実際に作り上げるのは結構な挑戦だったと思います。前作に続いて北川勝利や中塚武といったポスト渋谷系作家が名を連ねており、素朴で軽やかな清純ポップスがズラリ揃った内容。花澤さん本人の熱した液状チョコレートのような甘ったるい声質と相まって、ゆるふわ全開のある意味正しく声優アイドルらしい路線ですが、これだけのボリュームでも意外に胃もたれしないのは、渋谷系というイメージの範疇の中でも楽曲毎に趣向を変え、起伏に富んだ流れを作っているからでしょう。80年代ド直球なトラックとラップ/ボイパで限りなく脱力する 「Brand New Days」 、孤独の切なさが涼やかに薫る疾走ギターロック 「マラソン」 、とても50手前のオッサンが書いたとは思えないトキメキシティポップ 「パパ、アイ・ラブ・ユー!!」 など佳曲は多数。ドリーミーで多彩な楽曲が集まり、巧みな押し引きで2枚分のボリュームをしっかり聴かせるという意味で今作はもはや声優界の 「Mellon Collie and the Infinite Sadness」 でしょう。違ってもそうだと言い切ろう。ビリーの声が良くて花澤さんの声がダメなわけないしな。

Rating: 7.8/10