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The Notwist 「Close to the Glass」

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Close to the Glass

Close to the Glass

ドイツ出身の4人組による、5年9ヶ月ぶり7作目。


インディロックとエレクトロニカを配合させた 「Kid A」 以降の潮流の中で、緻密なアレンジと中心の歌心を大切にした楽曲で群を抜くクオリティを提示していた彼ら。前作 「The Devil, You + Me」 は内省的な翳りをそのままに、フォークの質感や空間的な音を多く配置するなどでスケールを自然に押し広げた良作でした。しかし今回はそのまた前の 「Neon Golden」 の頃に回帰した印象を受けます。神経質なシンセ音が散りばめられ、音数は削り落とされた密室的なエクスペリメンタル・サウンド。かと思えば 「Gong」 では牧歌的なギターロックになったり、 「Casino」 では素直な哀愁フォークになったり、 「Seven Hour Drive」 では MBV スタイルのシューゲイザーノイズを発散させたり。バラエティに富んでいると言えばそうですが、何だかB面曲を寄せ集めた編集盤のようなとっ散らかり方で、曲の粒が揃ってないなと思いました。肩の力の抜けたアンニュイな歌は一貫されており、心地良く感じる場面も多くありますが、全体的に見るとコレといった狙いが定まっておらず、聴き終えた後に煮え切らなさが残るのも正直なところ。

Rating: 6.8/10