the god and death stars 「mary bird milk」

mary bird milk

mary bird milk

aiedeadman/the studs) を中心とする3人組の、初の全国流通盤。


今までの作品がことごとく通販/会場限定だったりで、かつて deadman を好んでいた身にも彼らの音源はちと敷居が高かったのですよね…。やっと売る気になったかと思ったら新曲2曲+ライブテイクという変則的な内容だし、何処まで天邪鬼なのやら。内容は新曲と旧曲の間に隔たりは全くなく、湿っぽくブルージーな哀愁を大いに含んだオルタナティブ・ギターロックの応酬。この独自の枯れた味わいは紛うことなく aie 印、というかほとんど完全に deadman ですね。色彩を無くした曇り空と、冷たい風が吹き荒ぶ無情の音世界。個人的にはうねるスラップベースを軸としたファンキーなグルーヴが効いた 「無実の無視」 、歌謡曲的なメロディが光る 「addle apple」 が特に好きかな。しかし aie のヴォーカルは良く言えば飾らず等身大、悪く言えばまだ歌いこなれてない未熟な感が残る。昔から作風がほとんど変わってないだけに、聴いてる間はどうしても眞呼様の影を追いかけてしまう所があるんですが、彼って一体今は何してるんでしょうかね。何にせよこの懐かしくも毒の効いたサウンドは自分の帰るべき場所のひとつのような気がして、思わずほっこり。

Rating: 7.1/10