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Protomartyr 「Under Color of Official Right」

Under Color of Official Right

Under Color of Official Right

デトロイト出身の4人組による2作目。


オープナー 「Maidenhead」 を最初に聴いた時はまさか Joy Division の新曲が…!と錯覚しそうになりました。陰鬱で仄暗く、それでいて何処か耽美なセンチメンタリズムも孕んだ楽曲群。硬質に鍛えられ、時には強烈なディストーションを叩き付けるサウンドは正しくポストパンク/ポストハードコアの精神性を受け継ぐものだし、そこに込められた空気感も往年のポジパン/ゴシックに通じる不穏さがあり、 Fugazi などのパンク/ハードコアが持っていたストイックな緊張感もある。まるで70〜80年代の行き場を無くした想念が現代に具現化したかのよう。だからと言って単なるリバイバルには留まらず、輪郭のくっきりした太い音の鳴りは確実に今現在のブラッシュアップを受けたものだし、何より音が直に皮膚に突き刺さってくるような、殺気にも似た凄みのようなものを感じます。ひりつく痛みを伴うアグレッションがあり、荒涼とした空虚な感覚が背筋を凍りつかせ、覚醒を促す。特に凶暴なギターサウンドが渦巻く 「Bad Advice」 、妖しさと切なさが混濁して迫る 「Scum, Rise!」 あたりが深みのピーク値でしょうか。 Lillies and Remains など好きな人にオススメ。

Rating: 8.5/10