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Vampillia 「my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness」

my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness

my beautiful twisted nightmares in aurora rainbow darkness

大阪出身の大所帯バンドによる 「ファーストアルバム」 。


一瞬 「数も数えられない人達なんだろうか…」 と不安になりましたが、何らかのコンセプトありきではなく初めて Vampillia というバンドをそのまま曝け出したが故の 「ファースト」 ということですね。過去に様々な実験 (悪ふざけ) やコラボレーションを重ね、その中で徐々に完成していった彼らの実像がようやく浮き彫りになったと。ドラマチックな悲愴感を湛えたピアノ/ストリングスと、空気を切り裂くドス黒いヘヴィネス。静と動、美と醜の対比を際立たせた楽曲構成は正しくポストロックといった塩梅ですが、静パートではクラシックあるいはアンビエントの優雅な美しさ、動パートではブラックメタルの苛烈な濁流を注ぎ込むといった具合で、感情の振れ幅はひどくエクストリーム。冷たい光が満ち溢れるような聖性を帯びたかと思えば、エキゾチックで呪術的なムードを醸し出したりと、場面の展開が目まぐるしく不可解。そしてそういった楽曲から真っ当な真摯さではなく底意地の悪い冗談のような、シニカルな悪意じみたものを背後に感じ取ってしまうのは大阪出身故の業か。名刺代わりのファーストでも何処まで本気だか食えないのは相変わらずなのでした。

Rating: 8.0/10