Gotch 「Can't Be Forever Young」

Can’t Be Forever Young

Can’t Be Forever Young

後藤正文ASIAN KUNG-FU GENERATION) による初のソロアルバム。


自分がアジカンを聴く時にいつも思うのが、何とも生真面目で丁寧な、カッチリしたバンドであるなあということ。日本のロックの王道を自らが作ろうという自負もあるのかもしれませんが、演奏も楽曲もタイトで無駄がなく、非常に端正な印象を受けるのですね。そのタイトさが彼らの持ち味であり個人的な好みからは少しズレてしまう所以なのですけども。それでこのソロ作。アジカン本隊とは打って変わってゴッチ自身のプライベートな趣味が反映されたであろう、アコースティックギターや管弦楽隊、エレクトロニクスなどを主とした作り。海外インディロック勢を意識したと思われる牧歌的なムードが通底しており、肩の力がゆるりと抜けた感覚が心地良いグルーヴを生み出しています。ノスタルジックで人懐こく、自由奔放で暖かい。しかしその中にも彼らしい現実を見据えたメッセージは貫かれています。シニカルな目線も交えながら現代社会を生き抜けと発破をかける 「Wonderland / 不思議の国」 や、背中をポンと押してくれそうなポジティブさに満ちたロックンロール 「Can't Be Forever Young / いのちを燃やせ」 など、彼のパーソナリティが滲み出て広がる12曲。

Rating: 8.1/10