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BORIS 「NOISE」

RCMD B

NOISE (ALBUM+SINGLE)

NOISE (ALBUM+SINGLE)

3年ぶりとなるおそらく19作目。


元々ヘヴィメタルからストーナー、ドローン、ノイズと一つの枠組みに嵌らない音楽性を信条としていた彼らですが、前回の 「Attention Please」 ではシューゲイザー/ドリームポップ、 「New Album」 では何故か V-ROCK へと足を突っ込んでいました。メンバーは以前から DEAD END や D'ERLANGER などを好んで聴いていたらしいですが、それにしてもこの節操のない、ダイナミックな変貌っぷりには改めて驚かされる。そして今作では、その方々で食い散らかした音楽要素がひとつに収斂され、もはやボリスとしか言いようのないサウンドになっています。冒頭 「黒猫メロディ」 は中心の歌だけ取り出せば完全にV系そのものだし、続く 「Vanilla」 はそれこそ最近の DEAD END がやってても何ら違和感ない。あと 「Quicksilver」 のドラマチックな爆走に X を感じてしまうのは自分だけでしょうか。しかしバックの演奏は最近のV系のような洗練からはほど遠く、空間を隙間なく埋め尽くす轟音の洪水。これまでの音楽的実験が過去最高のポップネスに結びついた、新たな代表作と言えるのでは。V系というフォーマットの自由さを最も楽しんでいるのは、実は彼らかも知れません。

Rating: 8.4/10