ピエール中野 「Chaotic Vibes Orchestra」

凛として時雨のドラマーによる初のソロ作品。


中身は秋元康×後藤次利の黄金タッグによる古き良き歌謡曲で真矢リスペクトを強く感じさせる内容…ではなく。収録された5曲各々が全く違ったベクトルを持った実験的な内容になっています。1曲目 「Animus」 は総勢20名の重厚なドラム・オーケストラに ORIGAエキゾチックな歌声が乗っかるという、ハリウッド映画のクライマックスのような異様な迫力を持った楽曲。 言わば BOADRUM がより大仰でベタになったような感じですが、彼の人脈を駆使してドラムという楽器の持つポテンシャルを最大限に引き出そうという、彼の人柄と信念が背後に透けて見えるのは良い。他には Perfumeチョコレイト・ディスコ」 のやかましい人力カヴァーだったり、玉筋クールJ太郎の下ネタラップだったりと、彼の DJ プレイを見ている人にとっては割と手堅いアウトプットではないかなと思います。ドラマーとしての力量が存分に発揮されてるのはもちろん、名は体を表す即興バンドのカオティック・スピードキングなのですが、元来のエンターテイナーな性分がそこで留まるのを良しとしないんでしょうね。マス規模の全力の遊び。

Rating: 6.0/10