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The Rentals 「Lost in Alphaville」

LOST IN ALPHAVILLE

LOST IN ALPHAVILLE

Matt Sharp (元 Weezer) を中心とするバンドの15年ぶり3作目。


清く正しくパワーポップ。パンク/エモ/オルタナティブの文脈にあるローファイで荒々しいバンドサウンドと、ニューウェーブシンセサイザーを主とした上モノの装飾、そして男女ツインヴォーカルによる牧歌的なメロディ。俺はマットがウィーザーから抜けた経緯は詳しくは知りませんが、制約を課すことなく自分の演りたいことを演るということで、今作も肩の力の抜けたラフなポップソングの応酬となっています。情けなくも輝かしいウィーザー節から脱却し、結果として良くも悪くもクセのない、まるでパワーポップの教科書とも言えるような真っ当な仕上がり。快活に疾走する 「Trace of Our Tears」 や、センチメンタリズムが緩やかに立ち昇る 「Stardust」 など、90年代のノスタルジックな空気感も色濃く残された楽曲群はエヴァーグリーンのひとつと言えるでしょう。革新性などは望むべくもありませんが、彼のパワポに対する愛着はひしひしと感じられます。本当に好きなことしかやってないんだろうなというのがどの曲からも伝わってきて、その微笑ましさにこちらも思わずほんわかとした心地になるのでした。

Rating: 7.0/10