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TAMTAM 「Strange Tomorrow」

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Strange Tomorrow

Strange Tomorrow

2008年結成の5人組による、メジャーデビュー作となる2作目。


過去の映像を少し漁ったところ、以前は Dry & Heavy や Sly Mongoose などに通じる比較的オーセンティックなレゲエ/ダブを志向していたようで、現在でもその要素が基盤に在るのは変わっていません。しかしここ数年の間におそらく彼らなりの試行錯誤があったのでしょう、前述のバンド群とは確実に違う個性を手にしています。ルーティというか土着的な匂いを醸し出していた初期の頃から、随分とシャープでスタイリッシュに洗練されたサウンドへとシフトしており、レゲエ特有の横揺れグルーヴを保ちながら縦ノリの疾走感へも寄せたリズム隊は、レゲエバンドによるポップシーン、もっと乱暴に言えばロキノン系ロックバンドシーンへの挑戦といった感じ。これが単なるセルアウトであったり、どっちつかずの中途半端には陥っておらず、エグみ臭みを消してグルーヴの心地良さ、ダブの迫力のみを抽出して窓口を大きく広げることに成功していると思います。何より翳りやシリアスさを感じさせる、抑揚に満ちたメロディが良質というのが大きいのかも知れません。最近のあらかじめ決められた恋人たちへから着想を得た部分も大きそう。何はともあれ挨拶代わりには十分の一発です。

Rating: 8.2/10