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KAMIJO 「Heart」

ソロ名義では初となるフルレンス。


もうこの人の携わる作品は毎度毎度同じなんですけども、今回も自らの信念を一切曲げる気のないシンフォニック・ヴィジュアル・メタルのオンパレード。 Versailles で培った経験を基にしつつ、バンドの枠組みを取っ払ったためより自由な形で彼ならではの中世ロマンス世界が展開されています。というか今作にも Versailles のメンバーが一部関わってるし、名義ごとの境界線が曖昧ですけどもうどうでもいいですね。従来のメロスピナンバーはもちろんのこと、進む先を猛々しく蹂躙するジャガーノートのようなシャッフル曲 「Death Parade」 、アンニュイな哀愁を振り撒くポップチューン 「Romantique」 「抱きしめられながら」 、かつての名 (迷) 曲 「冬東京」 をヴァージョンアップさせたような妖艶スウィング 「Moulin Rouge」 と、ヴァラエティに富んだ中盤を挟んだ構成も非常にライブ的でドラマチック。これだけ同じ路線を進み続けてもマンネリズムの退屈さを感じさせないのは、常に作品の濃さを更新し続ける強靭な意志が備わっているからですね。余計なことは一切せず、自分の得意技のみを磨き続ける様は実に美学的で潔い。その潔さがアルバムタイトルにもビシッと表れてる。

Rating: 8.0/10