Galileo Galilei 「See More Glass」

See More Glass(初回生産限定盤)(DVD付)

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ミニアルバムとしては2年ぶり3作目。


今回も POP ETC のメンバーがプロデュースを務めているとのことですが、前よりも若干ドメスティックな路線に回帰しているように思います。バンドサウンドよりもメロディを素直に前に立てた作りで、場面によっては BUMP OF CHICKEN さながらの瑞々しい煌めきが弾けるポップロックと化してたり。前半3曲は時期外れながら夏をテーマにした楽曲が並んでおり、その煌めきっぷりがともすれば気恥ずかしくなるほど強調されています。 Aimer をヴォーカルに迎えた 「バナナフィッシュの浜辺と黒い虹」 では 「ヴィレバンやサブカルバンドと馬鹿笑い LINE グルーピー」 なんてセンテンスも飛び出し、明らかに今までと歌詞のタッチが違う。他でも口語的というか軽い表現がチラホラ見られ、この辺は今までと違う歌詞世界を模索してるのかなと。しかし後半は打って変わって従来の流れを汲んだインディロック要素の強い路線。特にラスト 「親愛なるきみへ」 は豊かな声の重なりと躍動感がアンセミックに広がる秀曲で、もう得意技炸裂という感じ。おそらく今作は過去とこれからの橋渡しとなるのかもしれませんが、この前半の流れに今後シフトしていくとなると期待と不安が綯交ぜの心境。

Rating: 7.1/10