Slipknot 「.5: The Gray Chapter」

5: The Gray Chapter

5: The Gray Chapter

6年2ヶ月ぶりとなる5作目。


アルバムを重ねるごとにメロディアス化、またはオーセンティックなメタルへの接近が推し進められていた彼らですが、今回は原点回帰を意識したのか初期のハードコアっ気の強さが戻ってきています。高速ブラストビートに乗せてドス黒い絶叫を撒き散らす 「Sarcastrophe」 「AOV」 「Custer」 などはアクセル/ブレーキの切り返しもキレが良く、瞬時に身体を突き上げられる。その他では 「The Devil in I」 「Skeptic」 などはもう少し重心を低くしたヘヴィグルーヴが効いていたり、 「Killpop」 「The One That Kills the Least」 ではメロディをフィーチャーしたりといった最近の彼らの流れを汲んだ部分もありますが、これらにも初期っぽい血気盛んなアグレッションが通じているため、流れを殺さずに聴き通せる。まあ完全に初期の闇雲な勢いに舞い戻ってるわけではなく、過去の作品を通じて一周回ってきたという感じなので、激しい中にも微妙にメロウな部分が垣間見えたりといった成熟が感じられたり。あとその初期っぽさの点で過去曲の焼き直しみたいな部分が気にならないわけではないですが、前作で中途半端だった部分をきっちり詰めてきてるし、聴き応えはあると思います。

Rating: 7.6/10