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THE NOVEMBERS 「Rhapsody in beauty」

Rhapsody in beauty

Rhapsody in beauty

約1年ぶりとなるフルレンス5作目。


70年代ポストパンク〜80年代ゴシック/ポジティブパンク/ノイズ/アヴァンギャルド〜90年代シューゲイザー/ポストロック。今作を聴いているうちにこれらのジャンル名が頭に浮かびましたが、要するに何かしらの美意識、主義思想を持って鳴らされる実験的ロックサウンドの一連ですね。フロントマンの小林氏は普段から様々なミュージシャンに対してリスペクトを公言していますが、そんな彼らの中に蓄積された多くのインプットを束ね、細部まで練り込まれた圧倒的な轟音を生み出しています。耳を劈くノイズ/ハードコアの暴力性が噴出した 「Strum und Drang」 「Blood Music. 1985」 では彼らの冷たい狂気が曝け出され、 「Isn't Anything」 時の MBV のような前衛的サウンドで塗りたくられた表題曲 「Rhapsody in beauty」 、アンビエント/ニューエイジ風の 「Romancé」 などでは対照的に包容力のある優しさが溢れる。作品毎に音作りにおいての試行錯誤を繰り返した結果、世界観の広がりや密度がさらに一歩先へと進み、いよいよ得体の知れない化物のような凄味にまで到達しています。ついにここまで来たかという感慨すら湧いてくる、充実の一発です。

Rating: 8.7/10