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LUNA SEA エッセンシャルトラック私的10選

FEAT

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創作における一番のガソリンは負の感情です。 LUNATIC FEST に行けなかった自分と世界を呪いながらこの文章を書いています。


SLAVE の皆様先日のルナフェスはお疲れ様でした。自分は主に Twitter で流れてくる様々な熱気、興奮、ハプニング、マナー議論などを眺めながら現地の状況に思いを馳せ、目一杯歯噛みしていたところです。なんで俺行かなかった。身も蓋もないですが主に金銭的なアレです。エクスタシー勢の先輩や同世代のライバル、昨今の大型フェスで鍛え上がった後輩などが集結し、それら全てが LUNA SEA という一本の線で結ばれたときに見えるストーリー、その先のエンディングで待ち受けていた多幸感は、それはもう素晴らしいものだったことでしょう。もう世界終われよ。せめてこの悔しさを紛らわせるために LUNA SEA の過去の名曲を部屋で聴き流しているうちに今回の企画を思いついた次第です。自分が考える LUNA SEA のキャリアの中でも特に重要な楽曲ということで、ファンの方々はもちろん全くの門外漢の方にも見てもらいたいなと。以下順位なし、年代順に10曲。




MOON (1991)


Luna Sea - MOON - YouTube

バンド名にも冠せられている 「月」 がそのままモチーフとなった、ある意味セルフタイトルとも言える初期の代表曲。しかしながらメンバー的に納得のいく完成度で表現できるようになったのはリリースから何年も経った後とのこと。それでもこの映像から発せられる気迫はどうだ。心身を振り絞るようにして自らの世界観を創造しようとする様子は、初期ならではの刺々しさ、ひりつくような痛ましさすら感じられ、別の意味で説得力を放っています。




Déjàvu (1992)


LUNA SEA - Dejavu (2012 - 2013 The End of the Dream)

国歌その1。もうこれ特に言うことないですよね。完璧すぎて。これ聴いてピンとこなかったら残念ながらあなたは LUNA SEA に向いてないです。俺は何回聴いてもイントロ3秒で鳥肌が立ちますね。あとこれはムックがトリビュートでやってたカヴァーという名の完コピが最高の出来なので、それだけのためにトリビュート買っても損はないと言っても、まあそれは過言か。




Providence (1993)


LUNA SEA - Providence [1993] - YouTube

クラシックやらプログレやらポジティブパンクやら、様々な引き出しを消化して形にするために才気を燃やしまくっていた彼らの、最もディープで耽美的な一端。 SUGIZO 先生のヴァイオリンの手腕が全開にアピールされているのも含め、ライブの中では流れを変えるちょうど良いアクセントとして使い勝手の良さがありますね。この曲が含まれてる 「EDEN」 の頃は割と試行錯誤的な印象が強いのですが、これはその実験精神が最も良い形で表れた例じゃないかと。




ROSIER (1994)


LUNA SEA - Rosier [PV] - YouTube

国歌その2。これ知らない奴は日本人じゃないですよ。後の所謂 V-ROCK の雛形として未だに強く存在感を放ってる、もはやひとつの発明品。ただ直線的なビートの中にあるキメ細やかさ、ギターワークの練り込まれた奥深さは凡百のフォロワーとは何線も画してる。ちなみにぼく的にはこれカラオケで歌うとなるとAメロあたりちと苦しいのでキー上げちゃいます。すると途端にアニソンくさくなって面白いです。




LOVELESS (1994)


LUNA SEA - LOVELESS [Live/1995] - YouTube

「MOTHER」 の1曲目であり、メンバー自らが最高のオープニング曲と自負する名曲。アップテンポでありつつ、幻惑的な雰囲気を醸し出す複雑なギターサウンドがそこに絡むと、不思議と躍動よりも陶酔に浸る感覚の方が先に来る。荘厳な重みと、滑空するような軽やかさの共存。自分はこの曲をオープニングではなく、アンコールのラストで聴きました。カウントダウンライブ、新年の夜に。それはそれで自分が今夢の中にいるような錯覚に襲われて、とても感慨深いものがありましたね。




FACE TO FACE (1994)


LUNA SEA - FACE TO FACE [Lunatic Tokyo] - YouTube

「MOTHER」 から選びすぎですねごめんなさい。この曲のキモはやはり真矢と J による鉄壁のリズム隊。 LUNA SEA と言えばやはり上記の 「ROSIER」 などに代表されるアッパー曲が一番の顔ではあるのですが、このバンドのリズム隊が最も本領を発揮するのはむしろこういったミドル曲ではないかなと。太く地を這うヘヴィグルーヴはひどくライブ映えする格好良さ。飛び道具化しがちな銅鑼の使い方もとてもクールです。




gravity (2000)


Luna Sea - GRAVITY PV - YouTube

何かと槍玉に挙げられることの多い 「SHINE」 を経て、バンドが次のステップへ進むにはどうするべきか苦悩の潜伏期間が長く続き、この曲が出るまでに結構なインターバルが空きました。これはかつての LUNA SEA のダークサイドを今現在のモードと折衷し、絶妙なバランスを目指した後期の名曲。緊張感がありつつも全体に何処か柔らかさ、優しさが滲み出ているのが INORAN らしさでしょうか。この頃はかつてのバンドロゴも変更し、新しいバンド像を提示しようとするある種の痛みが過去以上に顕在化してましたね。




My Lover (2000)


my lover

んでその 「gravity」 のカップリングがこの曲。確かこの頃 SUGIZORage Against the Machine とか好きだって公言してた気がするんだけどどうだったかな。疾走曲という点ではすっかり得意分野ですが、ギターサウンドはさらにシンプルなラウド感が目立ち、真っ当にロックバンドらしい強靭さを目指すようになりましたね。 「LUNACY」 期の激しめの曲ということでは 「TONIGHT」 よりも好きだったりします。




THE ONE -crash to create- (2012)


LUNA SEA 20120321 - YouTube

本格復活後に満を持してリリースされた新曲がまさかの20分超えの大曲だと聞かされた時は、改めてこの人たちバカだと思いましたね。どれだけキャリアを重ねた大御所となろうが、絶対に落ち着かずファンの予想は常に裏切ってやろうと躍起になる、愛すべき馬鹿野郎たち。このバンドの頼もしさを改めて実感したものです。しかも無理矢理水増しの20分じゃなく、きっちりポップでロックンロールで LUNA SEA な20分なんですよね。化物か。




Metamorphosis (2013)


Luna Sea - Metamorphosis - YouTube

そしてここが現時点での最新型です。改めて聴くと 「LUNACY」 の時に試みていたバンドサウンドのへヴィな強化が、長い活動休止期間を経て、ここにきてようやく結実したように思います。メタリックでありながら既存のヘヴィロックには囚われず、あくまでも芯の部分はブレない。進化することに対してポジティブな姿勢と同時に、今まで以上にメンバー自身が 「LUNA SEA を全うすること」 に自覚的な印象を受けます。




以上です、いかがでしょうか。なんかもう方々から 「アレもコレも入ってないやないか!」 とお叱りの幻聴が聞こえてきそうですが、みんなそういうのバシバシ言っていきましょう。ファンの人の数だけ LUNA SEA の理想像は存在するだろうし、 LUNA SEA ならばその全てをきっと受け入れてくれるはずです。多分。