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箱庭の室内楽 「empty words」

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empty words

empty words

2006年結成の4人組による、約3年ぶりフルレンス3作目。


「箱庭」 で 「室内楽」 。とにかく隅っこでこじんまりやろうというアティテュードの表れかもしれませんが、それにしてはなんともパノラミックな広がりを持った楽曲群。 Arcade Fire や Broken Social Scene にも通じる祝祭的ムードがありつつ、サイケ・フォークの人懐っこさとプログレの音楽的/技術的野心が鬩ぎ合う。 「千年」 「Planet」 「Moon」 「Terra」 と、曲名を切り取ってみても随分と壮大なタームが並んでおり、それがプログレという印象に拍車をかけているのですが、宇宙的神話というよりはおとぎ話。力の抜けたヘタウマの歌声と、バンドよりむしろ楽団という言葉が似合う多彩なアンサンブルは、まるで俗世とは切り離された、牧歌的でタイムレスな空間を生み出しています。前作 「birthday's eve」 ではもう少し毒っぽい突っ込んだ実験的要素があったと思うのですが、今作はそれよりも音の醸し出す多幸感、暖かみの方が強い。中心人物のハシダマズマはここ数年アイドルとのコラボレーションが目立っており、そのボーダーレスな活動が自ずと生み出す楽曲をより外向きなものにしているのかもしれませんね。

Rating: 7.4/10



箱庭の室内楽 - 『empty words』 Album Trailer - YouTube