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Beirut 「No No No」

B

No No No

No No No

US 出身、 Zach Condon を中心とするバンドの約4年ぶり4作目。


話によると Zach は恋人との破局などでここ数年私生活が荒れていたらしく、それまで溜め込んでいた楽曲をすべて没にして、新しい恋人との生活に着想を得た後、2週間程度でこの作品を仕上げたとのこと。ああ、人生いろいろ。なんかそのエピソードを仕入れてから今作を聴くと、彼の求めていた安寧がそのまま音にも表れたのかななどと邪推してしまったり。音楽的には今までの大所帯からトリオ編成へと移行し、相変わらず様々なアコースティック楽器が用いられてはいるものの、かなりシンプルで肩の力が抜けたような印象を受けます。例えば Belle and Sebastian の初期にも通じるような、仄かな暖かみと品のある落ち着き。フォーク/ワールドミュージックの哀愁やパノラミックな広がりよりも、こじんまり纏まったアンティーク・インテリアのような趣。穏やかに何気なく過ぎていく時間、ささやかな幸せが音の端々から零れ落ちるよう。まあアーティストというのは得てして精神的に不安定な時期にこそ大傑作を生み出したりするものだけど、たまにはこんな風に緩やかな一日があっても良いじゃない。9曲29分の芳醇なブレイクタイム。

Rating: 7.2/10



Beirut - Gibraltar (OFFICIAL VIDEO) - YouTube