米津玄師 「Bremen」

【Amazon.co.jp限定】Bremen (初回限定盤)(CD+DVD) (映像盤)(Amazonオリジナル特典:ステッカー付)

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1年半ぶりとなる3作目。


前作の 「YANKEE」 は、自分が熱中するには年を取りすぎたという相容れ無さを感じつつ、何だかんだで結構聴いてたんですよね。純粋にヒネリの効いたメロディのキャッチーさ、随所に小技を盛り込んだアレンジと性急な躍動感が聴いていて実に痛快だったもので。他だとヒトリエとか、まあゲス極なんかも近いですけど、情報量を多く詰め込みながら軽妙にポップに聴かせる巧者が最近は多く目立ちますね。そこで今作。 「アンビリーバーズ」 のようなアッパー曲もあるのはありますが、全体的には少し落ち着いてメロウさを重視。前作で力の入ったバンド感を打ち出していたのとは対照的に、今回はテクノ/エレクトロニカ的な感触や、横ノリのファンクグルーヴであったり、ハートウォーミングで包容力のあるムードが印象的。ただどちらにせよ彼の持ち味は十分に発揮されています。聴いていて思うのはやはり巧者であるということ。作曲面もそうですが、若々しい、青臭い感情を童話のストーリータッチで描く歌詞表現の饒舌さ。この達者な手付きに自分はどうもむず痒さを感じてしまうのですが、早くもポップ職人的な安定感を獲得してきたなと。盤石感。

Rating: 6.9/10



米津玄師 MV「フローライト」 - YouTube