Shining 「International Blackjazz Society」

International Blackjazz Societ

International Blackjazz Societ

ノルウェー出身の4人組による、2年半ぶり7作目。


再びブラックジャズを標榜し、もはやひとつの国家を成そうとしている彼ら。ジャケットは完全に国章ですね。しかし音的には前作 「One One One」 の流れを汲む部分の方が大きいです。 Marilyn Manson を彷彿とさせるキャッチーなインダストリアル・メタル、そこにサックスの野蛮な響きが加わって微妙にジャズっぽくなってなくもない、という代物。ただプログレッシブな曲構成をとった 「Thousand Eyes」 であったり、いつもよりジャズ要素を強く打ち出したインストナンバー 「House of Worship」 、そこから彼らなりの憂いを打ち出した 「House of Control」 への流れなど、微妙に新要素を混ぜて濃さを煮詰めてきた部分もあり。しかし序盤の攻め曲に関しては正直前作ほどのキレを感じることができず、焼き直しの領域に留まっているように思います。 「Blackjazz」 と 「One One One」 の中間、というのがどっちつかずの状態に陥ってる気が。何かと高速4つ打ちビートが多用されているのは日本人の我々にとっても順応しやすいノリではあるし、カオティックな様相を強めて迫力をしっかり打ち出す部分も確かにある。ただもう少し練り込んだ方が良かったのではと。

Rating: 6.0/10



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