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MADAME EDWARDA「RÊVE DÉSIR」

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レヴ・デジール

レヴ・デジール

Zin-François Angélique を中心とする5人組の、31年ぶりフルレンス2作目。


再結成ブームもいい加減出尽くしてシーンが死者で溢れ返り、すっかり今が何年代だか判別の付きづらくなった昨今ですが、そんな中でもこの新作は筋金入りです。聴いていてすっかり頭を抱えてしまった。ストリングス風シンセを随所に交えたシアトリカルな構成をとりつつ、野蛮な刺々しさが貫かれたゴシック/ポジティブパンク。もう本当に80年代当時の音そのままだ。BOØWY や初期 BUCK-TICK を彷彿とさせる線の細くガシャガシャしたギター、やたらと抜けの良いスネアへのリバーブのかかり具合など絶妙すぎる。面妖なメロディを高らかに歌う Zin のヴォーカルも相変わらずオカルティックなカリスマ性を目一杯に発揮してる。様々な神話や戯曲からモチーフを引用した歌詞もバッチリ狙い通りだ。もしかすると俺が今生きているこの世界は、本当は現実ではないのかもしれない。知らぬ間にタイムリープして自分が生まれる前へと遡り、真の意味でアンダーグラウンドだった80年代インディーズシーン、オルタナティブ勃興期のキナ臭い熱狂を直に体感している、そんな甘い錯覚へと誘うこの音は全くもって危険だ。自分を貫くにも程があるという話だ。

Rating: 7.0/10