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Taiko Super Kicks「Many Shapes」

Many Shapes

Many Shapes

都内を中心に活動する4人組の初フルレンス。


素っ気ないようでいて聴くほどに味の染み出てくるバンドです。下敷きにあるのは US オルタナティブ/インディロック/フォーク。日本だと OGRE YOU ASSHOLEsleepy.ab なんかが近いでしょうか。レイドバックした演奏と牧歌的な歌声の心地良さがジワジワと身体に浸透していくのですが、細部にフォーカスしてみるとただゆるゆる演奏しているだけではない、実に緻密な構築性を持っていることが分かります。深く微睡むサイケデリックな音響処理からザックリ噛んでくるディストーションまで、全てのプレイ、全てのエフェクトはひとつの波として繋がって溶け合い、淡くも鮮やかなグラデーションを構成して聴き手の意識をさらりと奪っていく。メロディの抑制されたテンション、全体的にファジーな音作りなどを取っても、安直な盛り上がりではなくポップアートとしてのトータル的な視点を重視してるということですね。特に「流れる」の少しずつ躍動感と厚みを増していく中で滲み出す感傷、「水」の表題そのままな透明感と浮遊感、そこから醸し出される美しさなどには思わず遠くを見るような心地になる。若手ながらすでに職人技を掴んでいるようです。

Rating: 7.5/10



Taiko Super Kicks - メニイシェイプス