Primal Scream「Chaosmosis」

Chaosmosis

Chaosmosis

約3年ぶりとなる11作目。


ファンの方であれば皆が理解しているところだと思いますが、彼らはひとつの場所に留まることを徹底して避け続け、アルバム毎に大胆な方向転換を繰り返してきました。特に「Screamadelica」からの「Give Out But Don't Give Up」、「XTRMNTR」からの「Evil Heat」と、大傑作に続くのは決まって激しく賛否両論の分かれる問題作でした。そして「More Light」の次に来たのがコレというわけです。Sky Ferreira や Haim といったセレブアーティストをゲストに迎えて思いっきりダンスポップへと向かった今作は、同じエレクトロと言っても過去の作品群とは明らかに一線を画すライトさ。その中でデリカ期の洗練化と言えるファンクチューン「Trippin' on Your Love」や、唐突に挿入される哀愁のフォークソング「Private Wars」、そして The Prodigy のようなシンセパンク「When the Blackout Meets the Fallout」と、真っ当なロックバンドらしさ(或いはプライマルらしさ)を感じさせる部分もあり、そのバランスの歪さは確かにある意味カオス的。もはや我々を当惑させること自体が目的なのかとすら。まあでもボビーが歌えばそれはロックンロールなんだ。きっとそうだ。

Rating: 6.4/10



Primal Scream, Sky Ferreira - Where The Light Gets In