Weezer「Weezer」

Weezer

Weezer

1年半ぶりとなる10作目。


インタビューによると今回のプロデューサー Jake Sinclair は長年のウィーザーのファンだったらしく、新作では90年代の黄金期へと回帰し、自分にとって最も理想のウィーザーを作り上げるという構想があったそう。良い話だナー。長いことバンドを続けているとこういう世代を超えた巡り合わせが実現するというのは夢のあるエピソードだと思いますが、ただそれは逆に言えば、かつて彼らが築き上げてきたイメージから一切脱することのない、様々な発展の可能性を殺すことに繋がってしまう恐れもある。まーでもそこはウィーザー。彼らの一番の魅力と言えば陽気だけど何処か情けなく、エモーショナルで人懐っこいメロディ。その肝心な部分さえ外さなければ彼らに間違いは起こらないのだ。「Do You Wanna Get High?」なんかは特に「Pinkerton」期の薄汚いエモさが炸裂していて思わず拳に力が入る。あと Rivers Cuomo 本人は今作を「ビーチ・アルバム」と評しているようで、確かに「(Girl We Got A) Good Thing」あたりではいつも以上に The Beach Boys 感の強い牧歌的なメロディセンスが光る。セルアウト、マンネリを越えて今なお充実のウィーザーなのでした。

Rating: 7.6/10



Weezer - California Kids