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スカート「CALL」

CALL

CALL

東京出身、澤部渡を中心とするバンドの1年10ヶ月ぶり5作目。


先日ミュージックステーションでのスピッツとの共演で視聴者を賑やかしたことも記憶に新しい澤部氏。彼自身の音楽性もそのままスピッツ直系、あるいは斉藤和義Belle and Sebastian か、そういったオールディーズ趣味のアコースティックポップ/ソフトロックを基盤とするもの。ただ彼の場合は単に澄ましてオシャレを気取っているわけではありません。楽典に疎くて申し訳ないのですが、さらさらと流れる中にひとつ階段を踏み外したような、不思議な違和感を与えるコード進行。それが穏やかさの中に少しばかりの翳り、寂しさのような感覚をポタリと滲ませる。リードトラック「CALL」の冒頭のベースラインの時点でおやと思う人は多いのではないでしょうか。この良い意味で心に引っ掛かりを残す音色が、それこそ先述のスピッツベルセバなどと同じようなブルーの色を纏い、素朴でありつつ聴き手の胸を静かに打ってくる。快活なファンクグルーヴが効いた「暗礁」や「ストーリーテラーになりたい」なんかに置いても、高揚感と同時に遠い目をした切なさが拭い切れずに表出してしまう。すでに職人技の域ではと感服しきりの12曲37分。

Rating: 8.4/10



スカート / CALL 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】