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ART-SCHOOL「Hello darkness, my dear friend」

A

Hello darkness, my dear friend

Hello darkness, my dear friend

約2年ぶりとなる8作目。


一聴した感想としては、とても優しい。従来のアートらしいオルタナの大幹を崩さない程度に、随所に挟まれたエレクトロビートやシンセ、ストリングスの装飾。それは例えば「あと10秒で」のような、バンドサウンドと打ち込みの間に(良くも悪くも)微妙なチグハグ感を残した形ではなく、荒々しさよりも透明感や繊細さを重視したアンサンブルと上手く調和し、違和感なく新鮮なフォルムを提示することに成功しています。今回新たに自主レーベルを設立し、自分の意思を十分に通しながら気心の知れた仲間と作品を作る環境が整ったということで、楽曲からは何処か肩の力が抜け、自然と窓の開かれた雰囲気を感じます。とは言いつつもアルバムの特に中盤あたりになると、なかなかに目を背けたくなる心象風景の連続。「お母さん 僕はもう 鏡を見たくない」「大人になりさえすれば この穴は埋まるなんて そんな言葉嘘でした」。すでに骨と皮しか残っていなさそうなのに、それでもなお自らの血肉を切り売りする痛々しさ。これらの言葉もちょうどアルバム表題と同じ、まるで時候の挨拶のように投げかけられる。さすがは我らの木下理樹

Rating: 7.8/10



ART-SCHOOL「brokeneyes」MUSIC VIDEO