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The Radio Dept.「Running Out of Love」

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Running Out Of Love [ボーナス・トラック2曲収録/解説・歌詞・対訳付き]

Running Out Of Love [ボーナス・トラック2曲収録/解説・歌詞・対訳付き]

スウェーデン出身の2人組による、6年半ぶり4作目。


元々シューゲイザー/ドリームポップとして括られることの多いこのバンド。しかしここには空間を塗り潰すような轟音の類はなく、ほとんどロックバンド色は後退してエレクトロニクスが全編を占めています。遅めの BPM で太いグルーヴを醸し出す「Swedish Guns」に始まり、「We Got Home」では往年のハウス、「Committed to the Cause」では「Screamadelica」直系のファンクネスが見られるなど、80~90年代のダンスミュージックを消化し、すっきり洗練されたシンセポップがズラリ。しかしビートに乗るメロディはそのグルーヴと逆行するかのように、一貫して表情は物憂げ。以前の作品ではまだ暖かみや明るさが見られたのに、ここでの歌はいずれも深い溜め息を零すように憂鬱さを湛えており、それが湿気でベタベタになる一歩手前のラインで瑞々しさを保っているという、絶妙なバランスを保っています。特に7分を越す「Occupied」などは、反復されるビートとメロディの相乗効果により陶酔感が増幅され、物理的には整理されてるアレンジなのに醸し出される空気感はなかなか濃密。これもこれで「ドリームポップ」のひとつの美しさ。

Rating: 8.3/10


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