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LITE「CUBIC」

CUBIC

CUBIC

約3年半ぶりとなる5作目。


ポストロック/マスロックというと小難しく堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、ここで彼らが鳴らす音からはとてもしなやかな自由を感じます。パズルのピースを嵌め込むように断片的に鳴らされる各パート。それらは音響系エレクトロニカを人力で再現したようでもあるし、ファンクグルーヴの挑戦的な解釈でもあり、時にはジャズやフュージョンの艶やかな感触も顔を覗かせる。タイトで図太いリズム隊のフィジカルな躍動感と、開放的な奥行きを感じさせるギターフレーズ。以前から少しずつ試みている歌モノへのアプローチも今回は「Warp」や「Zero」といった楽曲で見られるし、これまでの彼らを構成する諸要素がより自然な丸みを帯びた形となり、ある種の円熟味とも言える豊かな表現を見せています。特に唸らされたのは中盤。ワイルドなドライブ感と大胆な緩急をつけた構成でグイグイ惹き込む「Angled」、そしてキナ臭いムードを演出するタブゾンビのトランペットを従え、絶妙なスカ要素の加味によってグルーヴの強さに拍車がかかる「D」。ここには確かに Battles も Tortoise もある。しかしそれ以上の刺激的なアイディアも盛り沢山です。

Rating: 8.0/10



LITE / D (feat.TABU ZOMBIE)