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電気グルーヴ「TROPICAL LOVE」

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TROPICAL LOVE(初回生産限定盤)(DVD付)

TROPICAL LOVE(初回生産限定盤)(DVD付)

4年ぶりとなる13作目。


昨年の卓球ソロ作「LUNATIQUE」でのムーディで淫靡、なおかつストイックな音の印象がまだ残っていただけに、オープナー「人間大統領」でのピエール瀧の素っ頓狂なヴォーカルにずっこけながら嬉しくなってしまった。このB級でコミカルで毒っぽいポップ感こそが電気の味だったなと今更ながら。楽曲のほとんどを MacBook の作曲アプリのみ、しかも1ヶ月ほどの短期間で作り上げたという本作。そのせいか練り込み過ぎないラフな感触が全体に共通してるように感じます。ただその中にも耳に残るフック、4つ打ちのミニマルな快楽性、そして先にも述べた悪ふざけの毒素、これら電気としての一番の武器は決して外さず、結果的に電気のコアを成す部分が過不足ない形で表れた、ある意味これまでで最も自然体な内容なのかも。表題曲「トロピカル・ラヴ」や「ヴィーナスの丘」でのラテンフレイヴァーにしても、よく考えれば過去に何度か見られたものだけど、無理なくアップリフトしていく展開の巧みさ、歌モノとしての上質さはやはり今の彼らならでは。ただ最後の「いつもそばにいるよ」という曲名から「虹」みたいな締めを予想していた自分は甘かった。

Rating: 7.3/10



電気グルーヴ 『トロピカル・ラヴ(Video Edit)』