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Kendrick Lamar「DAMN.」

Damn

Damn

約2年ぶりとなる4作目。


Kendrick Lamar について何かを書くとなるとさすがに慎重にならざるを得ません。すでに全世界で多大なプロップスを獲得し、過去作はいずれも至る所で語り尽されているであろうビッグスター。今作もすでに様々なメディアから絶賛を受けており、ここまで来ると褒めない方がおかしいというような、ある種の同調圧力のようなものを勝手に感じてしまいそうになりますが、しかし今作さすがに凄まじいです。前作でのジャズへの傾倒から再びエレクトロ主体のトラックへと回帰していますが、全体の尺は54分と今までで最もコンパクトに収まり、そのぶん各曲の狙いも明確に定まっています。「DNA.」の鬼気迫る勢いから「FEEL.」での内なる闇の開示、Rihanna とのタッグでクールかつ官能的な美しさを見せる「LOYALTY.」、また「PRIDE.」と「HUMBLE.」、「LUST.」と「LOVE.」のコンセプチュアルな対比など、ダークとメロウ、強さと弱さ、リアルへの視座と宗教的モチーフ、そういった相反する要素が様々な形で交錯し、己の内面世界を完膚なきまでに描こうとする、その情報量と説得力にただただ圧倒される。彼がスターダムを登り詰めた、その所以がみっちり。

Rating: 8.7/10



Kendrick Lamar - HUMBLE.