集団行動 「集団行動」
- アーティスト: 集団行動
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2017/06/28
- メディア: CD
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相対性理論からメインコンポーザーを務めていた真部氏が脱退し、その後に発表された「TOWN AGE」を聴いた時には彼の不在が随分と寂しいものに感じられました(現在では持ち直してると思いますが)。それから数年が経ち、新しく結成されたこのバンドの楽曲を聴いて、今度は逆にやくしまるえつこの不在が寂しくなってしまったという。楽曲的にはもはや真部氏の王道と言える、軽やかで切ないメロディとシンプルかつカラフルなギターワーク、それでいて歌詞ではとぼけた言葉遊びと真意が入り混じるギターロック。インタビューで彼は敢えて新機軸を取り入れず、自分のスタンダードと言えるものを打ち出したと語っていました。そうなればこのバンドのカラーの決め手となるのはヴォーカルとなるわけですが、齋藤里菜の歌声は良くも悪くもすごく普通。もともと音楽的な経験が皆無ということで、全くクセがなく、感情や色味といったものが見えてこない。素直にアイドルポップとして受け取ればいいのかもしれないけど、それにしても曲だけだとコンセプトが曖昧だし、やっぱり透明と無個性って違いますよね。いまいち意義の見えてこない作品でした。
Rating: 5.7/10