Mogwai 「Every Country's Sun」

Every Country's Sun

Every Country's Sun

約3年半ぶりとなる9作目。


一昨年にオリジナルメンバーの John Cummings が脱退し、現在は4人編成のモグワイ。しかしながらこの新作において彼らの結束はより強固に、バンドの描く世界観はより鮮明になっています。幽玄な雰囲気を醸し出すシンセがアンサンブルの轟音と密接に絡み合う「Coolverine」に始まり、まるでスタジアム規模のオルタナロックバンドの様相を呈した「Party in the Dark」、人力 IDM アンビエントとでも言うような不可思議な音響空間を展開する「aka 47」、そしてほとんど HR/HM の領域まで肉薄した爆音セッション「Battered at a Scramble」「Old Poisons」と、彼らがこれまでのキャリアで見せてきた変遷を総括したようなヴァラエティの豊かさが印象的。しかもそれらは決して取っ散らかることなく、それぞれ明確な役割を担った楽曲群が適材適所に収められ、アルバム全体を通じて非常に纏まりよくなだらかな、かつ情感豊かでダイナミックな流れを形成しています。「Rock Action」以来16年ぶりに Dave Fridmann がプロデュースを手掛けていることも、この中心に確かな芯の通った強靭さの一因であることは確かでしょう。ここ数作では一番の充実度。

Rating: 8.3/10



Mogwai // Party In The Dark (Official Video)