minus(-) 「R」

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ミニアルバムとしては1年9ヶ月ぶり3作目。


昨年に森岡賢が逝去し、藤井麻輝のソロユニットとなった minus(-) 。方向性としてはやはりという感じで、森岡賢が担っていたアッパーでポップな要素は後退し、藤井麻輝イズム全開の冷徹インダストリアル・ナンバーがメインを占めています。重々しくソリッドに洗練されたビートに、荒涼とした雰囲気を漂わせる憂鬱なメロディ。各楽曲にゲストヴォーカルが配されて一応歌モノの体裁を取ってはいるものの、それは取っつきやすい外向きの印象に仕上げるというよりは、楽曲の持つ世界観をより深遠なものとするための必須要素。異国情緒の入り混じった艶めかしさが印象的な「Below Zero」、まるで深海のような神秘的な美しさを見せる「Drop」、情感豊かで壮大なバラード曲「Spell」と、いずれもかつての睡蓮にもダイレクトに繋がる、ダークで無機質な中に一筋のロマンチシズムを垣間見せる音像は藤井氏ならではのもの。唯一のアップテンポ曲である「LIVE-advanced」も、フルレンス作「O」収録のヴァージョンより上モノの派手さが抑えられ、インダストリアル由来の攻撃性が強調された仕上がりに。改めてゼロから始まった彼の流儀を感じさせる一枚です。

Rating: 7.5/10



minus(-) / 「Spell ver1.0」 from New Mini Album「R」