Cloud Nothings 「Last Building Burning」

LAST BUILDING BURNING [CD]

LAST BUILDING BURNING [CD]

米国オハイオ出身の4人組による、1年9ヶ月ぶり5作目。


Sunn O))) や Earth などの豪傑を手掛ける Randall Dunn をプロデューサーに迎え、僅か8日間でレコーディングを終了させたという今作。この前情報だけを見ても、自らの衝動をいかに上手くパッケージするかという彼らの野心が透けて見えそうなものですが、実際の内容も確かにひどく生々しい勢いに満ちたものとなっています。前作「Life Without Sound」では敢えて速度を抑えた楽曲をメインに据え、より多面的かつ深みの増した表現を志向していましたが、今作ではまた一気にギアを上げたファストチューンの応酬。音自体は決してヘヴィではなく、むしろ飾らないローファイな質感の方が強いですが、そのぶんノイズも混み混み、全力のストロークでかっ飛ばすヤケクソの疾走感がグサグサと刺さってくる。凄まじい手数でドライブする Jayson Gerycz のドラミングも相変わらず異様なキレを見せ、その一方で柔らかくもフックの効いたメロディセンスにハッとさせられるという、このバンドならではの味はしっかり生きています。新鮮味という点では少し停滞している感もありますが、よりコアに、より贅肉を削いだ演奏から発せられるシリアスな迫力はやはり刺激的。

Rating: 7.4/10



Cloud Nothings - "The Echo Of The World"