ギターウルフ 「LOVE & JETT」

LOVE&JETT

LOVE&JETT

約3年ぶりとなる13作目。


ギターウルフについて長々と文章を書く俺を見たら、あなたはきっと野暮なことだと笑うだろう。ええやんけ野暮もたまには。古巣のキューンを離れて自主レーベルを立ち上げ、新ベーシストを迎えての新体制一発目、さらにアルバム表題には「LOVE」「JETT」と彼らの魂がふたつもドドーン!ということで心機一転したフレッシュな彼らの姿が見られるのだろう、と思って取り掛かったら案の定いつも通りで笑いますよね。クソやかましいギターとクソやかましいリズム、クソやかましいヴォーカルの噛み合ってるんだかどうなんだか微妙なアンサンブルが、テクや機材に凝ることの無意味さと勇気を俺たちに教えてくれる。そして曲のテーマは愛のほかに SF 、アウストラロピテクス、バッテラ、スケバンなどセイジさんの好きなものが盛り沢山。好きなものを全力で叫ぶのがロックンロールだ。ただいつも通りと書いたけど今回心なしか音質が向上してる気がします。音量バランスめちゃめちゃではあるけども、ギターを重ねてる場面が多くて真っ当にダイナミズムが増してるように思う。何にせよこの道一筋30年の濃厚な10曲25分、聴き終わったら耳から血が出ていました。

Rating: 7.5/10



ギターウルフ『LOVE&JETT』 Music Video