Velladon 「Forbidden Colors」

Forbidden Colors

Forbidden Colors

Vampillia のヴォーカリストによる初ソロ作。


自分は Vampillia の中でどのメンバーが作曲におけるイニシアチブを取っているのか、どういうプロセスを踏んで作曲されているのかをよく把握していないのですが、今作を聴いていると少なくとも Velladon の貢献度はかなり高かったのだろうな、ということは推測できます。今作では彼のトレードマークであるオペラヴォイスは封印され、全曲インストゥルメンタルの構成。それも低音の波長が凄まじく増幅され、聴き手に少なからず恐怖感を植え付けるノイズ/インダストリアル。ピアノやストリングスの厳かな音色を押し潰すようにして放射されるノイズサウンドは、Vampillia の時以上に人肌の温度を感じさせず、むしろさらに色味を削いでコアの部分のみを抽出したような重苦しい緊張感に満ちています。また極めて端的かつイマジナティブなタイトル群も相まって、それこそ FALLOUTTHE LAST OF US なんかの劇伴に使用されていても何ら違和感のない、ポスト・アポカリプスの世界を描いた架空のサウンドトラックという印象。良くも悪くも聴き疲れを起こす作風ではありますが、初手からいきなり彼の野心が相当に漲っているということはよく伝わります。

Rating: 6.6/10