DIR EN GREY 「THE MARROW OF A BONE」

THE MARROW OF A BONE(初回生産限定盤)

THE MARROW OF A BONE(初回生産限定盤)

約2年ぶりとなる6作目。日米同時リリースですかね。


シングルの時点ですでに兆候がありましたけど、遂にほぼ全編メタルコア/スクリーモと化しました。演奏のヘヴィネスやデスヴォイスはさらに凄みを増し、アグレッションは間違いなく過去最高値。 「LIE BURIED WITH A VENGEANCE」 や 「GRIEF」 などではすっかりメロディも後退して、ただただ攻め通すのみという。海外ツアーの影響がモロに出てますけど、じゃあ良いのかと言われると正直疑問の方が強いです。前作 「Withering to death.」 はヘヴィネスと従来のメロディ感覚やアイディアが上手く融合してどの曲でも明確なフックがあったんですが、今回はそのバランスが完全にヘヴィ側に偏ってるので、ガンガンに押されたまま終わっちゃって 「あれ?」 ってなってしまうことが多い。メタルとして聴いても演奏にキレが足りなくて中途半端だし、やはりディルはもっとドメスティックな要素があってこそ真価を発揮するんじゃないのかと。 「こんなのディルじゃない!」 とかじゃないですけど、一発で格好良いと思えたのが新録の 「CLEVER SLEAZOID」 くらいってのも…。他の人はどう思ってるのか気になります。


Rating: 5.6/10
Links: 【公式】 【特設サイト】 【MySpace】 【Wikipedia