AUGUST BURNS RED 「MESSENGERS」

Messengers

Messengers

アメリカはペンシルベニア出身の5人組による2作目。初めて聴きました。


一打一打が硬質に響くドラムにガツガツ噛みつくようなヘヴィギター、さらに絶え間無くスクリームしっ放しのヴォーカルを豪快に叩きつけるメタルコアサウンド。その音はひたすらにブルータリティ全開ながら予測のつかない展開を自在にこなす緻密さも持ち合わせていて、聴き手の耳を無理矢理にでも惹きつけるパワーで溢れてます。瞬間ごとのフレーズはとても切れ味鋭く、それを次々に畳みかけてくるのでグングン聴き進められるんですが、それが曲ごとの個性に繋がってるかというと微妙な気もする。音の照準が完全に定まってるのとアイディア過多な状態のため金太郎飴な印象は拭えないんですけど、それでも獰猛かつシリアス、時にダークな妖しさや男臭いセンチメンタリズムを挟む音塊を容赦無く浴びせかけられるのは、なかなか気持ち良いものではあります。あと他の人の感想 【この辺】 を見ると良くも悪くも 「これぞメタルコア」 という作風らしいので、このアルバムが自分の中でメタルコアというジャンルの基準になるのかも。そういう勉強ができます (笑) 。


Rating: 7.4/10
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