筋肉少女帯 「新人ツアー(デビュー19周年)」 @ なんばHatch


「新人」 レコ発ツアーの大阪公演に行ってきました。俺にとって初の筋少ライブであります。


未だ再結成バブルは衰えてないようで、キャパ約1500のハッチが満員。活動停止後に彼らを知ったと思われる若い人から、年季の入ったベテランファンの方々、またその中でも一見筋少とは無縁そうな普通の人、ゴスロリファッションの女子、アキバ系の男子、ハードロック好きそうなオッサン、子連れの人、特攻服の人、等々実に多種多様な人間模様でありました。色んな方面へアンテナを伸ばしてる彼らならではの客層、って所でしょうか。


15分ほど予定時刻を過ぎた所でいきなり場内が暗転し、メンバーが登場。この日はオーケンが赤モヒカンだった以外は 「新人」 ブックレットのアー写と同じ衣装か。ライブは 「仲直りのテーマ」 で始まり、全員でナーナナ合唱。続いて 「1、2、3、4!」 のエフェクト声から 「暴いておやりよドルバッキー」 。その後も MC を挟みつつ、 「日本の米」 「モーレツア太郎」 とアッパーチューン連発。もう10年以上前の曲なのに凄く新鮮にヒットしてくる…と感じるのは、単に俺が筋少に深く思い入れてるからってだけですかね。完全後追いの俺は事前の予習だけはバッチリだったので (笑) どの曲でもノリノリで楽しんでました。でも実際にメンバー全員動いて煽ってしっかり見せるステージングをしてたし、そのぶん音も勢いづいてたと思います。特に橘高氏は大きな金髪にフリル満載のド派手な衣装で超絶速弾きをカマしたりキレ良くピックを飛ばしたり、一挙手一投足が憎らしいくらいにいちいちキマってた。演奏のエンターテイナーですね。その一方でオーケンは巧みな MC やらミニコントやらで上手いこと笑いを取る、話術のエンターテイナー (笑) 。短くするんだと言いつつもやっぱり長い。でもこの話術がないとオーケンらしくないし、曲の合間でも客を退屈させないという意味でライブの流れを作る一要素となってると思います。


また 「新人」 からの曲も、昔の楽曲群に負けず劣らずの盛り上がりを見せてたのが良かったですね。前述の 「仲直り」 はもちろん、 「ヘドバン発電所」 ではタイトル通りヘッドバンガー大量生産となったし、照明が妙にサイケだった 「抜け忍」 も良い味出してた。そんで本編ラストの 「トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く」 、ラストにこの曲を持ってくる所に現在進行形をアピールしてる気がして思わずグッときた。元々アップテンポながらも泣ける曲だし。もちろん昔の曲はもれなく盛り上がってましたが。終盤の 「日本印度化計画」 「踊るダメ人間」 「イワンのばか」 といった代表曲連発は嫌でも燃える。どの曲でもコールアンドレスポンスが盛り込まれてますし、その意味でも凄くノリやすいんですね。それと 「労働者M」 、まさかこの曲聴けるとは思わなかった。こういうサプライズ的なことできるのも、持ち曲多いベテランの強みだなーと。


そしてアンコールはアコースティックで 「新人バンドのテーマ」 も披露し、大ラス 「釈迦」 で飛ばして終了。ベテランバンドとしての貫禄と40過ぎの体力的ないっぱいいっぱい感 (苦笑) 、そして 「新人バンド」 として惰性ではないフレッシュなムードも感じられた、良いライブでありました。またいつか行くと思います。聴きたい曲は他にもまだまだたくさんあるので。


あやふやなセットリスト↓
1. 仲直りのテーマ
2. 暴いておやりよドルバッキー
3. 日本の米
4. モーレツア太郎
5. バトル野郎 〜100万人の兄貴〜
6. 君よ!俺で変われ!
7. ヘドバン発電所
8. 未使用引換券
9. 抜け忍
10. 戦え!何を!?人生を!
11. その後 or 続き
12. Guru
13. 日本印度化計画
14. 踊るダメ人間
15. 労働者M
16. イワンのばか
17. トリフィドの日が来ても二人だけは生き抜く
(アンコール)
18. 新人バンドのテーマ
19. 機械
20. これでいいのだ
21. 釈迦